ロサンゼルス地震対策ガイド
日本で身につけた地震の作法は、LAでは3か所だけ逆に働きます。
📊 USGSの30年確率(実数)
「LAで大地震が起きる確率」は一つの数字ではありません。USGSのUCERF3(Fact Sheet 2015–3009)は、範囲とマグニチュードの組み合わせごとに別の数字を出しています。下の表はその原表をそのまま訳したもので、いずれも2014年を起点とした30年間に1回以上起きる確率です。
| マグニチュード | ロサンゼルス地域 | 南カリフォルニア地域 |
|---|---|---|
| M5.0以上 | 100% | 100% |
| M6.0以上 | 96% | 100% |
| M6.7以上 | 60% | 93% |
| M7.0以上 | 46% | 75% |
| M7.5以上 | 31% | 36% |
| M8.0以上 | 7% | 7% |
⚠️ 「M7.0以上が約60%」という数字は、この表のどこにもありません。60%はロサンゼルス地域のM6.7以上、M7.0以上はLA地域で46%です。 南カリフォルニア地域まで広げるとM7.0以上は75%になります。範囲を言わずに確率だけを挙げると、答えは1.6倍ずれます。
「Big One」は、LAのリスクの大半ではない
同じUCERF3は、LA近郊の個別の断層についても30年確率を出しています(いずれも図中の白丸の地点での値)。 サンアンドレアス断層南部はM6.7以上が19.0%、M7.5以上が17.3%、M8.0以上が6.8%。 サンジャシント断層はM6.7以上5.0%、エルシノア断層はM6.7以上3.8%。 本文はサンアンドレアス断層南部について「今後30年でモハベ付近でM6.7超が1回以上起きる確率が19%」と明記しています。 一方でロサンゼルス地域全体のM6.7以上は60%。つまりLAの揺れのリスクは、名前の知られた一本の断層にではなく、地域に散らばった多数の断層に配分されています。UCERF3が前モデルから数字を大きく動かした理由も、複数の断層が同時に破壊する「マルチフォールト破壊」を取り入れたことでした。
USGSのカタログで確認できる過去の大地震
LA市庁舎から100km以内、1930年以降にM5.5以上として記録されているものを、USGSの地震カタログ(ANSS ComCat、2026年9月15日取得)から抜き出したものです。 日付とマグニチュードはカタログの値です。
- 🔹 1994年1月17日 ノースリッジ地震 M6.7(同日にM5.89・M5.58の余震も記録)
- 🔹 1971年2月9日 サンフェルナンド地震 M6.6
- 🔹 1933年3月11日 ロングビーチ地震 M6.4
- 🔹 1987年10月1日 ウィッティアナローズ地震 M5.9
- 🔹 1991年6月28日 シエラマドレ地震 M5.8 / 1990年2月28日 アップランド地震 M5.51
1930年以降にこの範囲でM5.5以上として登録されているレコードは10件で、それが上の6つの日付に収まります —— 1994年1月17日に3件、1971年2月9日に3件(同日にM5.8が2レコード)、残る4つの日付に各1件(2026年9月15日取得時点)。
この表の限界も公式に書かれています。UCERF3は2015年3月9日公表で、30年の窓は2014年起点です。 2026年9月時点で、その30年のうち12年が経過しています。 またUCERF3自身が「余震を生み出す誘発の過程はモデル化していない」と断っています。 なお、CEAは法律上「最良の科学」を使うことを義務づけられており、保険料の算定にUCERF3を用いるとUSGSの同じ資料に書かれています。
📱 スマホが鳴る条件と、鳴った回数
ShakeAlertは日本の緊急地震速報にあたる仕組みですが、届く経路ごとにしきい値が違います。 マグニチュードだけでなく、あなたのいる場所で予測される揺れの強さ(修正メルカリ震度・MMI)も条件に入ります。 下の表はUSGSが公表している配信しきい値です。
| 経路 | マグニチュード | 予測される揺れ | 備考 |
|---|---|---|---|
| FEMA WEA(緊急速報メール) | M5.0以上 | MMI 4以上(屋内で多くの人が感じる) | 対応端末に自動で届く。設定不要 |
| iPhone本体の機能 | M4.5以上 | MMI 3以上(屋内で一部の人が感じる) | アプリ不要。iOSに組み込み |
| Android本体の機能 | M4.5以上 | MMI 3以上 | アプリ不要。Androidに組み込み |
| アプリ(MyShake等) | M4.5以上 | MMI 3以上 | スマホ・タブレット・PC |
| 拡声器・サイレン等の自動機器 | M4.0以上 | MMI 3以上 | 施設側が導入している場合 |
アプリを入れなくても、iPhoneとAndroidは同じしきい値で鳴る
MyShakeなどのアプリと、iPhone・Androidに最初から入っている機能は、どちらもM4.5以上・MMI 3以上で同じです。 一方、いちばん知られているFEMAの緊急速報メール(WEA)はM5.0以上・MMI 4以上で、半段階ぶん鈍い設定です。 「WEAが来なかったから大きくなかった」とは言えず、逆に「アプリを入れないと何も来ない」も正しくありません。
では、実際に何回鳴る機会があったのか
USGSの地震カタログから、LA市庁舎(北緯34.0537/西経118.2428)から半径100km、2016年1月1日から2026年9月15日までの10年8か月を数えたものです(2026年9月15日取得)。
- 🔹 M3.0以上: 206回(年およそ19回)
- 🔹 M4.0以上: 19回(年およそ1.8回)
- 🔹 M4.5以上=スマホ本体とアプリのしきい値: 4回
- 🔹 M5.0以上=WEAのしきい値: 1回
- 🔹 M6.0以上: 0回
その4回は以下です。
- 🔹 2024年9月12日 M4.71 — マリブ北6km
- 🔹 2024年2月9日 M4.61 — マリブ西北西11km
- 🔹 2023年8月20日 M5.08 — オーハイ南東7km
- 🔹 2020年9月19日 M4.54 — サウスエルモンテ西南西3km
しきい値はマグニチュードと揺れの強さの両方で判定されるため、この4回・1回は実際に鳴った回数ではなく、鳴りうる上限です。100km圏の外で起きた地震がLAを揺らすことも、逆に圏内でもMMIが足りず鳴らないこともあります。
USGSはこのしきい値の表を画像1枚でしか公開していません。配信しきい値のページの本文にはマグニチュードもMMIも書かれておらず、数字はすべて図の中にあります(図の版は2025年11月、ページの掲載は2026年3月)。 日本語で数字を探しても出てこないのはそのためです。
⚡ 揺れている間 — 日本式が逆になる3点
カリフォルニアの公式団体Earthquake Country Allianceの手順です。日本で教わる内容と大筋は同じですが、3か所ではっきり逆になります。
Drop · Cover · Hold On
DROP(その場で四つん這いに)
立っていると倒され、飛んでくる物に当たります。両手両膝を床につけます
COVER(片腕と手で頭と首をかばう)
丈夫な机があれば這って潜る。無ければ内壁のそばまで這い、膝をついたまま前かがみになって内臓を守ります
HOLD ON(止まるまで動かない)
机の下なら片手で脚を掴み、机が動いたら一緒に動く。机が無いなら両腕で頭と首を抱えます
逆になる3点
- 1. 戸口に立たない。公式は戸口について「そもそも推奨されるべきではなかった、時代遅れの助言」と書いています。理由は3つ挙げられています —— 戸口は家の他の部分より強いわけではない、落下物・飛来物から守れない、まれに建物が崩れる場合でも安全な空間にはならない。 同じページは屋外に走り出ることといわゆるトライアングル・オブ・ライフも「危険または時代遅れ」として名指ししています。
- 2. 動かない。公式の指示は「地面に伏せる前に5〜7フィート(約1.5〜2m)を超えて移動しようとしないこと」、そして「揺れている最中に外に出ないこと」です(外壁材やガラスが出口に落ちてくるため)。避難路の確保もドアを開けに行くことも、揺れが収まってからです。
- 3. ベッドからは出ない。夜に揺れたとき、公式の指示は「ベッドから出ないこと」です。うつ伏せになり、枕で頭と首を覆い、腕を頭に寄せたまま揺れが止まるまで保持します。床には落ちた物とガラスがあり、動くほうが危険とされています。
場所別(公式の記載から)
- 🔹 高層階: Drop・Cover・Hold On。エレベーターは使わない。スプリンクラーや火災報知器が作動しても驚かない
- 🔹 運転中: 路肩に寄せて停止しサイドブレーキをかける。陸橋・橋・電線・看板・木を避け、揺れが止まるまで車内に留まる。電線が車に落ちたら、訓練を受けた人が取り除くまで外に出ない
- 🔹 店内: Drop・Cover・Hold On。カートの横、衣料ラックの下、大型什器の最下段が追加の防御になる
- 🔹 屋外: 安全に移動できるなら開けた場所へ。電線・木・看板・建物・車を避けてから Drop・Cover・Hold On
- 🔹 海岸近く(サンタモニカ・ロングビーチ・サウスベイの海側): 揺れが弱まって立てるようになったらすぐ、車ではなく徒歩で高台または内陸へ。津波は数分で到達しうるため警報を待たない。避難できない場合の最後の手段として、堅牢な建物の3階以上が挙げられています
- 🔹 杖を使う人: Drop・Cover・Hold On、または椅子やベッドに座って両手で頭と首を覆う。杖は揺れが止まった後に使えるよう手元に置く
- 🔹 歩行器・車椅子: 車輪をロックし、できるだけ低くなって前かがみになり、腕・本・枕で頭と首を覆って揺れが止まるまで保持する
🔧 揺れが収まった後
ガスの元栓は、閉めると自分では戻せない
公式の指示は「漏れを疑うときだけ元栓を閉める」です。疑う理由として挙げられているのは、配管の破損・ガスのにおい・ガスが漏れる音・メーターが速く回っていること。 そして理由がはっきり書かれています —— 点検のうえガスを戻せるのはガス会社だけなので、必要なときだけ閉めること。日本の習慣で反射的に閉めると、点検が来るまで給湯も調理も止まります。 においがする場合はろうそくとマッチを使わない(引火のおそれ)。照明は懐中電灯・電池式ライト・ライトスティックを使います。
そのほか公式が挙げている手順
- 🔹 靴と手袋: 動く前に丈夫な靴と作業用手袋。粉じん用マスクと保護眼鏡も
- 🔹 電気: 家の配線に損傷があるときだけ主ブレーカーを落とす。修理まで戻さない。壊れた照明・家電は抜く(通電時の出火源になる)
- 🔹 電線: 落ちた電線はすべて通電中とみなして近づかない。接触している物にも触れない
- 🔹 連絡: 電話網を空けるため、遠方(被災地外)の連絡役にだけテキストか電話をして、その後はスマホを使わない。家族どうしで直接つながろうとしない
- 🔹 閉じ込められたら: 口・鼻・目を粉じんから守り、笛・携帯・または建物の固い部分を数分ごとに3回ずつ叩く。救助隊はその音を聞いている
- 🔹 戸棚: 扉を開けた瞬間に中身が落ちてくる
- 🔹 レンガ・ブロックの壁と煙突: 余震で倒れうるため近づかない
- 🔹 避難の要否: 津波区域でなければ、建物に損傷が無く周囲が安全なら停電していてもその場に留まってよい。ただし数日で復旧しないなら別の場所を探す
日本の家族・総領事館への連絡
- 🔹 安否の登録は事前に済ませるものです。3か月以上の滞在は旅券法第16条により在留届の提出が義務(日本出発の3か月前から提出可)。短期滞在はたびレジ。登録者には在外公館から緊急一斉連絡メールが届きます
- 🔹 在ロサンゼルス日本国総領事館: 350 South Grand Avenue, Suite 1700, Los Angeles, CA 90071 / 代表 (213) 617-6700。電話受付は9:30〜17:00ですが、緊急の場合は代表電話で24時間対応。邦人援護(安否の確認など)は音声案内の9番です
- 🔹 リトルトーキョー領事分室は2025年2月28日で閉鎖されています。領事窓口はGrand Avenueの本館のみ(9:30〜12:00/13:00〜16:30・予約制)
- 🔹 外務省代表: +81-3-3580-3311
- 🔹 緊急通報: 911 / LA市の非緊急相談: 311 / LA市危機管理局: (213) 484-4800
- 🔹 LA市の緊急通知: NotifyLA。通知は地域を指定して送られるため、自宅住所に紐づく電話番号とメールをすべて登録するよう市は案内しています
自分の建物が耐震義務の対象か調べる
1階が駐車場になっている木造アパート(ソフトストーリー)は、過去の地震で崩壊しています。 ロサンゼルス市は条例183893・184081で補強を義務づけ、対象建物の一覧を公開データとして出しています。 以下は市の公開データを2026年9月15日に集計したものです(データ自体の更新は2026年9月14日)。
12,401
対象建物(棟)
10,477
適合証明 発行済み
1,924
適合証明 未発行
195
許可申請すら未提出
対象になる建物の条件(市の定義)
- 🔹 2階建て以上の木造
- 🔹 1978年1月1日より前に施行された建築基準で建てられた
- 🔹 1階に駐車場など開いた空間がある
- 🔹 3戸以下の住宅は対象外
最後の1行が重要です。1階が駐車場でも、3戸以下のデュプレックスやトリプレックスはこの義務の外にあります。リストに無い=安全、ではありません。
| ZIP | おおよそのエリア | 対象棟数 | 適合証明 未発行 |
|---|---|---|---|
| 90034(市内1位) | パームス(Palms) | 905 | — |
| 90025(市内2位) | West LA・Sawtelle周辺 | 769 | 106 |
| 90066(市内3位) | マーヴィスタ | 425 | 60 |
| 90019 | ミッドシティ | 330 | 58 |
| 90006 | コリアタウン南 | 166 | 25 |
| 90020 | コリアタウン | 147 | 16 |
| 90291 | ベニス | 143 | 18 |
| 90005 | コリアタウン北 | 115 | 22 |
| 90064 | West LA南 | 101 | 14 |
| 90012 | リトルトーキョー・DTLA北 | 97 | 23 |
日本人が多く住むエリアでは、West LA・Sawtelle周辺の90025が769棟で市内2位です(未発行106棟)。 リトルトーキョーを含む90012は97棟(未発行23棟)。 データには住所とZIPがそのまま入っているので、自分のアパートの番地で検索できます。内見の前に見ておくと、家主に聞くべきことが一つ増えます。
この制度はロサンゼルス市のものです。トーランス、ガーデナ、カルバーシティ、サンタモニカ、ロングビーチは別の市で、この一覧には入りません。 トーランス市のBuilding & Propertyのページを2026年9月15日に取得して確認しましたが、耐震補強プログラムへの言及はありませんでした。同等の制度が無いと断定できたわけではなく、市の公式サイトから確認できなかったというのが正確なところです。 トーランス在住の方は市の建築課に直接確認してください。
🎒 備蓄は3層に分ける
公式の備蓄は「3日分」の一本ではありません。Earthquake Country Allianceは置く場所ごとに3層に分けています。
1. 枕元のバッグ(Under-Bed Bag)
地震専用の層です。枕元に置いた靴やメガネは、揺れで飛び散るか、落ちた物の下に埋まります。靴の中はガラスで満たされていることもあります。 そのため公式は、靴・懐中電灯などを閉じたバッグに入れ、ベッドに固定しておくよう指示しています。
2. 持ち出し袋・車載キット(約3日分)
避難が必要になったときのための層で、公式の目安は約3日分。避難所へ行く場合はこの袋だけを持っていくとされています(収容スペースが限られるため)。 薬・重要書類・予備のメガネなど、他で代替できないものを優先します。
3. 自宅・職場の備蓄(最大2週間分)
その場に留まるための層で、公式は最大2週間としています。 USGSのUCERF3も住民への助言として7日分の食料と水を挙げており、旧版が書いていた3日分はいずれの数字よりも短いものでした。 水は1人1日1ガロン(約3.8L)が一般的な目安です。
給湯器の固定は「任意の防災」ではなく法律
カリフォルニア州保健安全法典(Health and Safety Code)第19211条(a)は、新設・交換だけでなく、既存の住宅用給湯器すべてについて、地震で倒れたり横ずれしたりしないよう支持・固定・ストラップ留めすることを義務づけています。 同条(b)は不動産を売る側に、これを満たしていることを書面で買主に証明する義務を課しています。 さらにCEAの割引条件にも「給湯器が建物の構造体に適切に固定されていること」が入っており、固定は法令遵守であると同時に、保険料を下げる条件でもあります。
🛡️ 地震保険(CEA)
持ち家の保険も借家人保険も、地震被害は含まれません。カリフォルニア州が設けた非営利のCalifornia Earthquake Authority(CEA)の契約を別に付ける必要があります。購入はいま契約している保険会社経由のみで、更新時期を待つ必要はありません。
賃貸(Renters)
- 🔹 公式の表記は「年$35から」。CEAは保険料の一覧表を公表しておらず、実額は公式の見積もりツールか保険会社からしか出ません
- 🔹 免責は家財(Coverage C)限度額の5%・10%・15%・20%・25%から選択。家財の限度額は$1,500/$10,000/$15,000/$25,000/$50,000/$75,000/$100,000
- 🔹 仮住まい費用(Loss of Use)には免責が一切ありません。限度額は$5,000か$25,000
- 🔹 壊れやすい家財の一部に$500が含まれる。応急修理は$1,000と家財限度額の5%の少ないほうまで
免責が「限度額に対する割合」である点は、金額を見るとき効いてきます。 家財$1,500・免責5%なら自己負担は$75ですが、家財$25,000・免責25%なら$6,250です。同じ「5〜25%」でも、選んだ限度額しだいで自己負担は桁が変わります。
持ち家(Homeowners)
- 🔹 建物(Coverage A)の免責は5%・10%・15%・20%・25%
- 🔹 ただしCoverage Aが$1,000,000超の住宅、または1980年より前に建てられ、raised foundation等で補強が確認できない住宅は、15%・20%・25%しか選べません
- 🔹 建築基準適合のための追加費用(Building Code Upgrade)$10,000が全契約に付帯
- 🔹 応急修理は最初の$1,500に免責なし。仮住まい費用も免責なし
- 🔹 Hazard Reduction Discount 最大25%の条件は、1〜4戸の戸建て/1980年より前の建築/木造/raised foundation等/適切に補強済み/給湯器が構造体に固定されていること
⚠️ 読むべきは金額の列ではなく、資格の列です。1980年より前・未補強という条件は、まさに前節のソフトストーリーや旧基準の建物と重なります。いちばん揺れに弱い家が、いちばん安い免責を選べないというのがCEAの設計です。 補強を済ませることが、免責の選択肢と最大25%の割引の両方を開けます。
📅 10月15日 10時15分
Great California ShakeOut 2026 は 2026年10月15日(木)午前10時15分(現地時間)です。 カリフォルニア中で同時にDrop・Cover・Hold Onを1分間練習する訓練で、参加は無料、公式サイトで登録すれば個人・家庭単位でも参加できます。日程が合わなければ任意の日・任意の時刻で登録してよいと公式に明記されています。 主催はEarthquake Country Alliance、サイトはUSC内の Statewide California Earthquake Center(SCEC)が運営しています。
練習しておく価値は、前節までの数字が示しています ——LA周辺でスマホが鳴りうる規模の地震は10年8か月で4回。 つまり、本番までに体が覚える機会はほとんどありません。
よくある質問
LAで大地震が起きる確率はどのくらいですか?
地震が起きるとスマホは必ず鳴りますか?
揺れたらドアを開けて避難路を確保すべきですか?
揺れが収まったらガスの元栓を閉めるべきですか?
自分のアパートが耐震補強の対象か調べられますか?
賃貸でも地震保険に入れますか。いくらですか?
📚 関連ガイド: LA地震対策ガイド(家具固定・車内備蓄・家族の連絡ルールの作り方)
関連ページ
補足:旧版の訂正・撤回ログ
2026年9月15日 訂正
このページは2026年3月27日から一度も更新されていませんでした。公式ソースを取り直した結果、発生確率・過去の地震の日付・早期警報の仕組み・揺れている最中の行動・耐震補強の対象条件・地震保険の免責の基準に誤りまたは出典の欠落がありました。以下を撤回します。
- 🔸 南カリフォルニアの30年確率として、実際にはロサンゼルス地域のM6.7以上にあたる数値を、より大きいマグニチュードの値として掲げていた記述 — USGSのUCERF3にその組み合わせはありません。正しい値は本文の表のとおりで、ロサンゼルス地域と南カリフォルニア地域では同じマグニチュードでも数字が大きく違います。旧版は範囲とマグニチュードを別々の行から取って一つにしていました
- 🔸 2025年の年明けにマリブ沖で中規模の地震があったとして、日付つきで挙げていた記述 — USGSのカタログに該当する地震はありません。旧版が挙げていた規模の地震は、実際には本文の一覧にある2024年9月12日・マリブ北6kmのものです。あわせて2025年に群発地震が増えていたとしていた記述も撤回します。LA市庁舎100km圏のM3.0以上は2024年36回に対し2025年は28回で、増えていません
- 🔸 机が無いときの姿勢を、壁ぎわで体を伏せる形としていた記述 — 公式の指示は内壁のそばまで這い、膝をついたまま前かがみになることです。また移動は5〜7フィート(約1.5〜2m)までという制限が旧版にはありませんでした
- 🔸 「慌てて外に飛び出す」だけを禁止事項に挙げていた記述 — 公式が名指しで否定しているのは屋外へ出ること・戸口に立つこと・いわゆるトライアングル・オブ・ライフの3つです。戸口については「そもそも推奨されるべきではなかった」と書かれています
- 🔸 ガスの元栓の閉め方を、平常時に用意しておく準備項目として挙げていた記述 — 公式は漏れを疑う理由があるときだけ閉めるよう指示し、理由としてガス会社しか戻せないことを挙げています
- 🔸 備蓄を持ち出し袋ひとつぶんで完結させていた記述 — 公式は枕元・持ち出し袋(約3日分)・自宅/職場(最大2週間分)の3層に分けており、旧版が挙げていた日数はいちばん短い層のものでした
- 🔸 免責額を物件価値に対する割合として書いていた記述 — CEAの免責は物件価値ではなく、契約した補償限度額に対する割合(持ち家はCoverage A、賃貸はCoverage C)です。さらに1980年より前に建てられ、未補強のraised foundationの住宅は、いちばん低い2段階の免責を選べません
- 🔸 持ち家と賃貸それぞれの年間保険料に、具体的な金額帯を挙げていた記述 — CEAは保険料の一覧表を公表していません。公式に出ているのは賃貸で「年$35から」という下限だけです
- 🔸 地震のあとに総領事館へ安否を届け出るよう案内していた記述 — 事前に出しておく在留届(3か月以上の滞在は旅券法第16条で義務)またはたびレジがその役割を果たします。地震後の窓口は邦人援護(代表電話の音声案内9番)です
- 🔸 1994年ノースリッジ地震ほか4件の死者数・被害総額 — マグニチュードと日付はUSGSのカタログで確認できましたが、死者数と被害額の出典を確認できなかったため削除しました
- 🔸 ハリウッド断層・サンタモニカ断層のマグニチュード想定、サンアンドレアス断層の全長、ガス自動遮断弁の価格、防災グッズの購入先4店、家具固定金具の価格 — いずれも公式に確認できなかったため削除しました
- 🔸 SoCalGasとLADWPの電話番号 — 2026年9月15日時点でsocalgas.comは全パスで403を返し、ladwp.comは番号をHTMLに出していないため、再確認できませんでした。番号を載せる代わりに、ガス臭がする場合の公式の行動を本文に書いています
補足:確認元・出典
📚 確認元
すべて2026年9月15日に取得しています。
- 🔹 USGS Fact Sheet 2015–3009(UCERF3) — 地域別・断層別の30年確率
- 🔹 USGS 地震カタログ(ANSS ComCat / FDSN event API) — 発生回数と過去の地震
- 🔹 ShakeAlert Alert Delivery Thresholds — 配信しきい値(数値は掲載図から)
- 🔹 Earthquake Country Alliance Step 3 / Step 5 / Step 6 — 備蓄・行動
- 🔹 City of Los Angeles Building and Safety - Soft-Story Compliance (P) — 耐震義務の対象建物
- 🔹 CEA 賃貸の補償と免責 / 持ち家 / 割引
- 🔹 California Health and Safety Code §19211 — 給湯器の固定義務
- 🔹 Great California ShakeOut — 2026年の日時
- 🔹 在ロサンゼルス日本国総領事館(掲載日 令和8年5月14日) / 外務省 たびレジ・在留届
- 🔹 NotifyLA(LA市危機管理局)
取得できなかったもの: socalgas.com は試したすべてのパスで403、ladwp.com は緊急連絡先をHTMLに出していません。 CEAは保険料表を公表していないため、金額は公式が明示する下限のみを載せています。 UCERF3より新しいカリフォルニア地震予測モデルは、2026年9月15日時点で確認できませんでした。
最終更新: 2026年9月15日


